こうでいの探訪記

日本を旅しよう!

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【風景】高遠城址公園(桜)[長野県 伊那市]

【風景】高遠城址公園(桜)[長野県 伊那市

《訪問年:2013年》

長野県 伊那市城址公園です。

園内に約1500本の桜の木が植えられており、日本三大名所や「天下第一の桜」と称され「日本さくら名所100選」にも選ばれています。

桜の季節には必ずと言っていいほど登場する国内有数の名所です。

 

桜の品種は「タカトオコヒガンザクラ」で、ソメイヨシノよりも小ぶりで赤みのある花が咲くのが特徴です。

この桜はエドヒガンとマメザクラの交雑種と考えられていますが、自生地が無く高遠以外に群生していない事から、生態がよくわかっていない品種の一つです。

園内には樹齢130年を超える老木もあります。

 

廃城になった際に城内の建物等が売り払われ、荒地になっていたのを1875年(明治8年)頃から再整備が始まり今の様な公園となりました。

荒廃する心を痛めた旧藩士達が、桜を植え門を移築しての整備を始めたのがきっかけと言われています。

1936年(昭和11年)には集会所として「高遠閣」が有志によって公園内に建てられました。

高遠閣は現在、登録有形文化財になっています。

 

伊那市(旧高遠町)では「桜憲章」を制定し桜を大切に保護しています。

花見シーズンには高遠城址公園「さくら祭り」が開催され多くの観光客が訪れます。

日没頃からは園内の桜がライトアップされて、昼間と違った雰囲気を楽しむ事が出来ます。

 

ライトアップされた夜間の様子はこちらへ。

近くにある高遠湖(高遠ダム)はこちらへ。

 

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【風景】日本一短い国道(国道174号線)[兵庫県 神戸市]

【風景】日本一短い国道(国道174号線)[兵庫県 神戸市]

《訪問年:2022年》

兵庫県 神戸市内を走る国道で、総延長が日本で一番短い国道となっています。

神戸港(神戸税関本庁)から国道2号線との交差点(税関前交差点)までの延長178.1mしかありません。

走破には徒歩でも2分ほどしか掛かりません。

 

当初は神戸港から三宮駅前までの区間が国道174号線で、約940mの長さがありました。

1962年に渋滞緩和を目的に海側に国道2号線のバイパスが開通した為、法律に則り区間が短くなりました。

現在の県道21号線が旧国道2号線、県道30号線(フラワーロード)が旧国道174号線の一部となっています。

 

国道は道路法で定められた定義に則り指定されており、総延長の長短や交通量の多寡で決まっている訳ではありません。

交通量が多くても国道以外であったり、ここの様に短くても国道指定されていたりします。

 

国道174号線は通称「港国道」の一つです。

港国道とは、道路法が定める国道要件の一つである4号(重要な港湾や飛行場と主要国道との間を連絡する道路)に該当する一般国道の通称です。

全国に15路線があり、そのほとんどが短距離の国道となっています。

 

日本で一番総延長が長い国道は、東京都 中央区日本橋から青森県 青森市に至る国道4号線で838.6kmあります。

 

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【カテゴリー別リンク】《固定記事》

趣味で旅した日本各地の風景、滝、灯台やマンホール蓋などを紹介しています。

日本にはたくさんの面白い・珍しい所があります。

多くの人に知ってもらうきっかけとなれる、ブログを目指しています。

過去に訪れた場所も多々あるので、現在と違っている場合もありますが、こんな感じである・あったと、訪れる際の参考にしていただけたら幸いです。

 

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【灯台】伊良湖岬灯台[愛知県 田原市]

灯台伊良湖岬灯台[愛知県 田原市

《訪問年:2017年》

愛知県 田原市にある灯台で、渥美半島先端の伊良湖岬に建っています。

日本の灯台50選に選ばれています。

伊良湖岬と神島(三重県)の間は伊良湖水道と呼ばれる海域で、中央付近に幅約1.2km・長さ約3.9kmの狭小である伊良湖水道航路が設定されています。

日本三海門の一つと呼ばれる昔からの難所で、名古屋港や四日市港・三河港など中京圏に出入りする全ての船がこの狭い水道を通過して行きます。

 

神島との間は3.5kmほどしかないため、背の高い大型タンカーや自動車運搬船などのRORO船が通過していく姿は迫力があります。

伊良湖岬灯台は伊勢湾入り口にあたり、大変混雑する伊良湖水道の初認標識として重要な役割を果たしています。

 

灯台のある伊良湖岬は風光明媚な地で、伊勢湾に沈む夕陽でも有名です。

岬を一周する形で遊歩道が整備されているので、のんびりと散歩したりゆっくりと海を眺める事が出来ます。

 

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【風景】水別れ(本州一低い中央分水界)[兵庫県 丹波市]

【風景】水別れ(本州一低い中央分水界)[兵庫県 丹波市

《訪問年:2014年》

兵庫県 丹波市にある、中央分水界における本州で一番標高が低い所です。

標高は95.45mです。

分水界とは異なる水系の境界線の事を言い、別の言い方で「分水嶺」とも呼ばれます。

その中で、太平洋側と日本海側を分けているのが中央分水界です。

 

水分れでは標高100m前後、1,250mに渡って平地を中央分水界が通っています。

東端には水分れ公園が、西端は国道175号線の石生交差点となっています。

水分れ公園では園内を流れる高谷川(加古川水系)から用水路が分岐し、最終的に由良川を経て約70km先の日本海へ流れています。

高谷川本流は加古川を経て同じく70km先にある瀬戸内海に流れています。

 

長らく日本一低い中央分水界とされてきましたが、日本山岳会の100周年記念行事による踏査事業で、北海道の新千歳空港付近に中央分水界が通っている事が判明しました。

そちらは標高が13.7mであるため、日本一を改め「本州一」となりました。

反対に標高が最も高い中央分水界は、乗鞍岳の3,026mとなっています。

 

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【灯台】佐田岬灯台[愛媛県 伊方町]

灯台佐田岬灯台愛媛県 伊方町

《訪問年:2014年》

愛媛県 伊方町にある灯台で、佐田岬半島の先端に建っています。

日本の灯台50選に選ばれています。

1918年(大正7年)に初点灯した灯台で、建設時に対岸の関埼灯台から灯火設備一式を移設し使用しました。

瀬戸内海への出入り口の一つである、豊後水道の最狭部にあたる豊予海峡を通過する船舶の安全を守っています。

 

佐田岬半島中央構造線に沿って約40kmも続く細長い半島で「日本で一番細長い半島」として知られています。

平野部がほぼ無く、海岸からすぐ背骨の様にせり上がった山が連なります。

縦貫する道は国道197号線で、現在は中央付近にバイパスが開通して便利になっています。

かつては海岸線を縫うように走り、すれ違いが困難な「酷道」であった為、国道番号の「197」を語呂合わせで「イクナ」国道と呼んだとか。

また、途中にある三崎港から国道197号線海上区間にあたる「国道九四フェリー」が、対岸の大分県との間で運行しています。

 

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【滝】川原毛大湯滝[秋田県 湯沢市]

【滝】川原毛大湯滝[秋田県 湯沢市

《訪問年:2015年》

秋田県 湯沢市にある落差20m程の滝です。

上流にある川原毛地獄で湧き出した温泉が川の水と混ざった日本では珍しい温泉の滝となっています。

滝壷が天然の露天風呂となっており、水着着用であれば入浴可能です。

 

温泉というよりも川遊びに近い感じですが、水が温泉なので不思議な雰囲気があります。

泉質は世界でも珍しい強酸性温泉で、飛沫がかかると目などにかすかに刺激があります。

 

混ざっている温泉は高温のため地獄付近で直接浸かるのは危険ですが、下流にあたる滝付近でちょうど適温となります。

沢水の多少や気象条件により温度変化が激しいそうで、訪れた際は少しぬるかったですが、熱い時は40℃を超す事もあるようです。

 

入浴に適した期間は夏季(7月上旬~9月中旬)となっています。

冬季閉鎖中は入ることが出来ません。

電気・水道が来ていないため、自販機等が無く飲料水の補給が出来ません。

事前に用意が必要です。

 

川原毛地獄は、恐山(青森県)、立山富山県)とで日本三大霊地の一つと言われています。

曇り空・駐車場付近の川の様子は下記のページを参照ください。

koudei.hatenablog.jp

同じく晴れ空の様子は下記のページを参照ください。

koudei.hatenablog.jp

 

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