【風景】日本一短い国道(国道174号線)[兵庫県 神戸市]
《訪問年:2022年》
兵庫県 神戸市内を走る国道で、総延長が日本で一番短い国道となっています。
神戸港(神戸税関本庁)から国道2号線との交差点(税関前交差点)までの延長178.1mしかありません。
走破には徒歩でも2分ほどしか掛かりません。
当初は神戸港から三宮駅前までの区間が国道174号線で、約940mの長さがありました。
1962年に渋滞緩和を目的に海側に国道2号線のバイパスが開通した為、法律に則り区間が短くなりました。
現在の県道21号線が旧国道2号線、県道30号線(フラワーロード)が旧国道174号線の一部となっています。
国道は道路法で定められた定義に則り指定されており、総延長の長短や交通量の多寡で決まっている訳ではありません。
交通量が多くても国道以外であったり、ここの様に短くても国道指定されていたりします。
国道174号線は通称「港国道」の一つです。
港国道とは、道路法が定める国道要件の一つである4号(重要な港湾や飛行場と主要国道との間を連絡する道路)に該当する一般国道の通称です。
全国に15路線があり、そのほとんどが短距離の国道となっています。
日本で一番総延長が長い国道は、東京都 中央区日本橋から青森県 青森市に至る国道4号線で838.6kmあります。
起点側(神戸港)から。
左の建物が神戸税関で、道路標識が国道174号線の起点となります。
日本一をアピールする看板。
終点側(税関前交差点)。
国道2号線との接続点で、高架下前後が一つの大きな交差点です。
国道標識「おにぎり」
北向きは6車線あります。
終点側にも同様の看板があります。
南向きは5車線あり、交差点内といえ計11車線もある短く太い国道です。
神戸税関。
歴史的建造物で重厚さがあります。
現在は起点から先はしばらく陸となっていて、海まで少し離れています。
国道を端から端まで見通すことが出来ます。
中央下の赤色マークの左上にある、神戸税関からその上の歩道橋の表記のある所までが国道174号線です。
行き方:
三ノ宮駅からは南へ神戸三宮フェリーターミナル方面へ。
国道2号線からは神戸税関前交差点を南へ。
距離が短いため通り過ぎやすいです。