《訪問年:2017年》
愛知県 田原市にある灯台で、渥美半島先端の伊良湖岬に建っています。
日本の灯台50選に選ばれています。
伊良湖岬と神島(三重県)の間は伊良湖水道と呼ばれる海域で、中央付近に幅約1.2km・長さ約3.9kmの狭小である伊良湖水道航路が設定されています。
日本三海門の一つと呼ばれる昔からの難所で、名古屋港や四日市港・三河港など中京圏に出入りする全ての船がこの狭い水道を通過して行きます。
神島との間は3.5kmほどしかないため、背の高い大型タンカーや自動車運搬船などのRORO船が通過していく姿は迫力があります。
伊良湖岬灯台は伊勢湾入り口にあたり、大変混雑する伊良湖水道の初認標識として重要な役割を果たしています。
灯台のある伊良湖岬は風光明媚な地で、伊勢湾に沈む夕陽でも有名です。
岬を一周する形で遊歩道が整備されているので、のんびりと散歩したりゆっくりと海を眺める事が出来ます。
初点は1929年(昭和4年)です。
1960年(昭和30年)電化。光源をアセチレンガス灯から電灯に変更。
2002年(平成14年)改築。
レンズはLED灯、光達距離5.5海里(約10km)、等明暗白光 明3秒暗3秒、塔高14.8m、灯火標高15.5mのコンクリート造灯台です。
奥に見えるのが神島です。
同じく、日本の灯台50選に選ばれている「神島灯台」があります。
3.5kmほどしか離れていないため肉眼でもよく見えます。
初点記念額。
改築時に新調されています。
根元を周って海側に出れます。
基部は波打ち際になっています。
灯器はLEDとなっています。
中段からだと灯台の中腹辺りの高さとなります。
灯火と同じ高さくらいまで上がることが出来ます。
神島灯台。
あちらは山の中腹辺りにあります。
説明看板が何故かこの場所にありました。
駐車場からの遊歩道を紹介。
丘の上に建っているのは、伊勢湾海上交通センター(伊勢湾マーチス)です。
伊良湖水道を通り伊勢湾に出入りする船舶の航行管制を行っています。
神島が見えてきます。
先端に周り込むと伊良湖岬灯台が見えてきます。
遊歩道をさらに進むと砂浜に出ます。
こちら側にも駐車場があります。
道の駅「伊良湖クリスタルボルト」
伊勢湾フェリーの発着場も兼ねています。
渥美半島の南側根元を向いて。
ここからは夕暮れを。
点灯する神島灯台。
穏やかな雰囲気に包まれた灯台です。
アクセスが良いのでドライブ・ツーリングの目的地にも適しています。
行き方:
田原市内より国道259号線を、浜松市内より国道42号線を西へ進み、両線が交わる部分にある道の駅「伊良湖クリスタルボルト」から徒歩10分ほどです。
伊良湖クリスタルボルトは伊勢湾フェリーの発着場にもなっており、対岸の三重県 鳥羽市よりフェリーで渡って来る事も出来ます。