こうでいの探訪記

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【灯台】男木島灯台[香川県 高松市]

灯台】男木島灯台香川県 高松市

《訪問年:2016年》

香川県 高松市 男木島(おぎじま)にある灯台です。

日本の灯台50選、保存灯台Aランクの灯台となっています。

 

1895年(明治28年)12月初点、総御影石の石造灯台です。

レンズはLB-30型、単閃白光 毎10秒に1閃光、光度10万カンデラ光達距離12.5海里(約23km)、塔高12.4m、灯火標高15.7mです。

日本にある無塗装の灯台は、この男木島灯台山口県にある角島灯台の2基だけとなっています。

 

日清戦争後、備讃瀬戸海域における海上交通量が増加した事に対応するため、備讃瀬戸東航路の東端に位置する男木島に日本人独力で建設されました。

現在、この航路は明石海峡に次ぐ全国2位の海上交通量となっています。眼前に多くの船を眺める事が出来ます。

 

塔本体は「庵治石」として知られている御影石で造られています。

花崗岩の一種ですが、他地域のそれとは違い構成している鉱物の結晶が小さく結合が緻密なため非常に硬い特徴があります。

水晶と同等の硬度を有し細かな加工が可能で、水を含みにくい特徴があるため風化にも強く、建設から120年を経ちましたが、ほぼ当時のままの姿を残しています。

庵治石の素材を活かすため無塗装としているそうです。

 

点灯当初は石油灯で、1933年(昭和8年)にガス灯、1961年(昭和36年)に電化されました。

その後、1987年(昭和62年)に無人化され、1999年(平成11年)に現在のメタルハライドランプに変更されました。

灯台守の生活を描いた映画「喜びも悲しみも幾歳月」の舞台にもなりました。

 

初点は1895年(明治28年)です。

 1895年(明治28年)日本人独力で完成。

           当初は石油灯。

 1933年(昭和  8年)ガス灯に変更。

 1961年(昭和36年)電化。

 1987年(昭和62年)無人化。

 1999年(平成11年)灯器をLB-30型に変更。

 2003年(平成15年)土木学会 選奨土木遺産に認定。

灯器はLB-30型、光度10万カンデラ光達距離12.5海里(約23km)、単閃白光 毎10秒に1閃光、塔高12.4m、灯火標高15.7mの総御影石の石造灯台です。

高松港桟橋。
高松は四国の玄関口であり多くのフェリーが発着します。

女木島・男木島行きのフェリーが入港。

隣のフェリーは小豆島行きです。

小豆島といえばオリーブが有名なので、航路の愛称にもなっています。

女木島に海水浴場があるのと、夏季に瀬戸内海の島々で芸術祭が開催されるので乗船客が多いです。

乗船。

女木の下には「鬼ヶ島」とあります。

鬼ヶ島伝説が残る島です。

高松港を出港。

高松市内の沿岸部を一望出来ます。

女木島港出港。

乗船客の殆どがこの島の海水浴客なので下船していきます。

左の突堤先端に鬼ヶ島にちなんだデザインの灯台があります。

男木島。

島民以外は港に車・バイクを置いていかなければなりません。

上陸。

デザインに富んだ案内所。

芸術祭の過去作品で「男木島の魂」という題名だそうです。

観光案内板。

メインは芸術祭海上と集落に住み着いた猫、男木島灯台になります。

灯台へ

集落の中を抜けて行きます。

ほとんどの人は反対側にある芸術祭会場や猫がたくさん居てる場所へ行ってしまいます。

所々に手作り看板があります。

道中はずっとこんな感じです。

レンタサイクルがあるので歩くのが嫌な場合はそちらを。

30分ほど歩くと急に視界が開けて海が見えます。

遠くに目的の灯台が見えます。

灯台は青空・青い海と良く合います。

灯台入り口。

白亜の灯台ではありませんが、御影石の美しさを活かした外観となっています。

説明板。

初点日が自分の誕生日と同じなので感慨深いものがあります。

90歳ほど先輩ですが、、、

初点記念額。

国内に現存する無塗装灯台は、ここと角島灯台の2基のみです。

側面。

裏側。

海に面している塀も石造りです。

とても120年間も風雨に晒されてきたとは思えないほど表面が綺麗です。

旧官舎は資料館として使われています。

展示物の灯器。

歴史などを学べます。

瀬戸内海には数多くの灯台が現役で稼動しています。

フェリー・貨物船などたくさんの船舶が狭い瀬戸内海の島々の間を縫う様に航行しています。

灯台前は砂浜が広がっています。

右側はキャンプ場となっています。

砂浜から。

灯台前はすぐ海となっています。

塀も御影石造りです。

ツートンが良いデザインになっています。

この向きから眺めも美しい灯台です。

灯室。

資料館にあった灯器と同じ様な形をしています。

半日程掛かりますが、観光には十分な場所なので、時間があれば立ち寄ってみるのも良いかと思います。

とても良い灯台でした。
いつかまた再訪したいです。

帰りのフェリー。
到着した船から出て来た何かを積んだ軽トラ。

船内用?!

出港。

高松港にて。

今回、乗船したフェリー。

船体側面に鬼(女木島)、灯台(男木島)のキャラクターが描かれています。

さすさ「うどん県」

港周辺は綺麗に整備されています。

 

行き方:

 高松港から雌雄島海運フェリーで約40分で男木島に行けます。

 下船後、30分ほど歩くと灯台に着きます。船を下りて左方奥に灯台への道があります。

 男木島は猫の島としても有名で、集落内に多くの猫がいます。