《訪問年:2011年》
江戸時代(1854年)に周辺の村々の水不足解消の為に造られた水路橋で、国の重要文化財の指定、環境省の疏水百選に選定されています。
橋長75.6m、橋高20.2m、橋幅6.3m、アーチ半径27.6mあり、江戸時代に造られた石橋の中では国内最大規模を誇ります。
上部に3本の石管が通っていて現在も灌漑用水に使用されています。
噴水管(逆サイフォン)式の橋で、橋両側の水路の方が高い位置にあります。
通潤橋は日本独自の技術で最初に完成した噴水管の橋と言われており、石橋や石管には様々な工夫が施されていて、当時の日本の石工技術がいかに高かったかがうかがい知れます。
橋の両側中央付近に放水口(泥・砂吐き用)が設けられており、農閑期に観光客向けの観光放水が行われています。
1日1回正午から約10分間、G.Wは2回正午と14時となっています。
また、定期放水の他に予約放水(1日1回1組限定で1万円)もあります。
橋の維持や本来の目的(農業用水の確保)の為、時期の制限や回数制限があります。
水不足の時は中止となる場合もあります。
山都町のホームページで案内されているので、行かれる前に確認してください。
橋の上を通行することは可能ですが、柵などは一切ありません。
今まで落ちた人はいないとの事ですが、凹凸が多いので走ったり乗り出し過ぎない様に注意が要ります。
全景。
流れが穏やかなので、映り込みで美しい橋が際立ちます。
頑丈で立派な構造です。
橋の横から上に上がれます。
3本の石管が通っています。
上流側の水溜め。
3本あるのは水量調整のためです。
下流側の水溜め。
逆サイフォンの原理で、この高さまで水を押し上げています。
橋の方がかなり低い位置にあります。
反対側へも下りる事が出来ます。
こちら側の構図が有名です。
夕陽が当たるとノスタルジックな雰囲気が漂っています。
道の駅 駐車場から橋の全景です。
渡ってる人と比べると、橋の大きさが良く分かります。
通潤橋と言えば の構図。
上流側には2つの放水口があります。
放水時の全景。
橋の上から。
放水口。
すごい勢いで水が噴き出していました。
下流側。
放水口が1つなので少し迫力に欠けます。
放水はゆっくりと終わります。
橋の上から。
かなりの高さがあります。
下流側から。
遊歩道になっていて五老ヶ滝に行けます。
行き方:
熊本方面から、九州自動車道 御船I.Cから国道445号線を、松橋I.Cから国道218号線をそれぞれ高千穂方面に行きます。
道の駅が通潤橋の正面にあるので、車はそこに停めると便利です。