【滝】白銀の滝[北海道 石狩市]
《訪問年:2016年》
北海道 石狩市にある滝です。
落差50mの滝で「しらがねのたき」と読みます。
「北海道三大秘岬」のひとつとされていた雄冬岬(おふゆみさき)にあります。
春先は雪解け水で水量が増し、かなり迫力があるそうです。
海岸に落ちており、滝前はすぐ日本海となっています。
1981年の国道開通に合わせ命名されました。
雄冬岬の北側にある雄冬集落は国道231号線が全通する1981年(昭和56年)まで「陸の孤島」と呼ばれ、実質的な交通手段は1日1往復の増毛-雄冬間の定期航路のみでした。
その定期航路も時化による運休が多く孤立することが珍しくなかったそうです。
国道開通で「陸の孤島」は解消しましたが、冬季は国道が閉鎖され依然として孤立が続いていました。
完全に解消されたのは国道213号線が全線通年供用可能となった、1992年(平成4年)の事です。
また、北海道で最後に電話回線が自動化された場所でもあります。
先述の通り「陸の孤島」であった為、海に直接回線を敷設する大規模工事の末、1978年(昭和53年)に自動化が完了しました。
国内でインフラ整備が遅れていた北海道の中でも特に遅かった土地です。それほどの難所だったという事かなと思います。
滝名板と。
国道開通記念で命名とあります。
全景。
滝壷はありません。
滝前が波打ち際です。
虹が出ていて綺麗でした。
国道から。
奥は滝観賞用の橋。旧道です。
滝が落ちる音よりも波が砕ける音の方が大きいです。
海岸に平地は無く、切り立った崖下はすぐ海です。
留萌方に雄冬集落があります。
駐車場。
トイレも整備されています。
国道開通記念碑。
国道231号線の完成は、日本海沿岸地域の長年の悲願だったようです。
自然が創り出した複雑な海岸線が美しいです。
行き方:
石狩市内から国道231号線(オロロンライン)を留萌方面へ行きます。
雄冬山の西側、石狩市と増毛町の境界付近にある浜益トンネルの増毛方坑口の横にあります。
石狩方面からだとトンネルを出てすぐとなる為、気がつかず通り過ぎそうになります。
駐車場はトンネルを出てすぐ右側にあります。