《訪問年:2012年》
落差は42mあります。
日本四名山、日本百景にもなっている西日本を代表する山の一つ“大山”にある滝です。<
大山にはこの他にも大小様々な滝があります。
元は3段瀑でしたが1934年(昭和9年)に襲来した室戸台風の水害で2段瀑となりました。
さらに2011年(平成23年)に襲来した台風12号の影響で、今度は直瀑になってしまいました。
入口にある管理小屋に1933年(昭和8年)に撮影された3段瀑だった当時の貴重な写真があります。
本やインターネットで出てくる2段瀑をもう見る事が出来なくなったのは残念です。
それぞれの状態が写真として記録に残っている、自然の力の大きさを見る事が出来る珍しい滝です。
ですが、直瀑になったとはいえ滝自体の美しさは衰えていません。
岩山が崩落したおかげで、かえって滝周辺が開け奥行きが出来たそうです。
一向平野営場の駐車場から1.8km歩いた所にあります。
遊歩道が整備され道中の足場は良いですが、アップダウンが激しい所があります。
特に入口から800~900m付近にある階段がネックで、かなりの角度と踏み桟が狭い為、上下ともに息が切れます。
途中で休憩すると片道40分程度かかります。十分な水分を持って行くのをお勧めします。
また、観瀑台から滝壺に下りる事が出来ますが、鎖場があります。
しっかりとした靴を履いて行く方が良いです。
観瀑台から。
2段目の滝だった所は跡形も無く崩壊しています。
観瀑台。
滝よりもかなり上に位置しています。
滝壷へ下りる道の途中から。
滝の前は大きく開けています。
滝前から。
現在は、手前が少し変わっていそうです。
元々崩れやすい地盤の様です。
大きな直瀑となっています。
水の色はとても綺麗でした。
2段目の滝壷だった所です。
鎖場です。
高さがあるので、落ちない様に注意がいります。
行き方:
大山には中腹辺りに環状道路があるので周囲どこからでも行けます。
環状道路の南東部に県道34号線と県道45号線の交差点(地蔵峠付近)があるので、県道34号線を北進します。
少し下ると開けた谷の方へ向かう道があるのでそちらに入り、谷の方へ向かうと奥が一向平野営場になっています。