こうでいの探訪記

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【風景】明正井路一号幹線一号橋[大分県 竹田市]

【風景】明正井路一号幹線一号橋[大分県 竹田市

《訪問年:2015年》

大分県 竹田市にある水路橋で、国内最大規模の水路用石造アーチ橋です。

明正井路一号幹線一号橋(めいせいいろいちごうかんせんいちごうきょう)と読みます。

また、橋の名称板にあるように明正井路第一拱石橋(めいせいいろだいいちこうせききょう)とも呼ばれています。

 

1924年大正13年)に竣工した用水路である明正井路一号幹線の一部で、橋は1919年(大正8年)に完成しました。

明正井路は江戸時代末期に構想され、明治時代で計画、大正時代に着工・完成した総延長175kmにも及ぶ大規模な灌漑用水です。

起伏が激しく、多くのトンネルと大小17基の水路橋が建設されました。

資金難や難工事、戦争による資材不足など幾多の困難に直面しながらも建設が続けられ、開田面積約402haという広大な面積を潤す重要な水路となりました。

 

構造は6連石造アーチ橋で、橋長78.0m、橋高13.0m、幅2.8m、アーチ幅10.7mとなっています。

橋の下を緒方川が流れていますが、川は1連で跨いでおり他の5連で谷を跨ぐ構造となっています。

2012年の豪雨により橋脚等が破損しましたが、翌年に復旧しています。

 

2連目で県道を跨いでいます。

アーチの上に水路部を載せる構造となっています。

アーチ部の裏側。

綺麗に組み上げられています。

2002年度(平成14年)に土木遺産として登録されています。

重厚で堅牢な構造です。

県道の旧道から。

並行しているので横から眺める事が出来ます。

緒方川を跨いでいます。

橋の中央に名称板があります。

水路部分へ。

今でも水が流れており、現役で灌漑用水として利用されています。

完成から100年近く経った今日でも地域の発展に寄与しています。

全景。

 

行き方:

 竹田市内より県道8号線、または国道57号線より県道639号線(豊肥本線 玉来駅付近)を通り県道8号線へ行きます。

 県道を跨いでいるのですぐに分かります。橋の脇に駐車場があります。

 県道8号線、639号線からは「白水ダム」へ行けます。通り道なのでついでに見学も良いかと思います。