《訪問年:2014年》
2008年(平成20年)に二級河川に指定され法定河川となりました。
なぜこの川が知られる様になったかというと、日本で一番短い川だからです。
全長はたったの13.5mで、源流から終点まで一目で見通すことが出来ます。
見た目は川というよりも水路に近く、幅も1mあるかどうかといったところです。
水源は湧水で、とても綺麗な水が滾々と沸いています。
名前の由来は水が湧き出す時に一緒に出てくる気泡が「ブツブツ」と音を立てる事から付いたそうです。
実際に湧水の所でブツブツ音がしていました。
とても短い川ですが周辺の環境調査において256種類の植物が確認され、絶滅が心配される貴重なものも見つかっています。
この川が指定されるまでの日本最短の二級河川は北海道を流れるホンベツ川の30mでした。
(全長は9.8kmありますが普通河川であり、河口から水門までが二級河川になっています)
全ての法定河川だと山形県を流れる東町塩野川(準用河川)の15mだそうです。
日本を流れる川は河川法という法律で定義されています。
一・二級河川以外で市町村が管理するのが「準用河川」となり、この3種類が法定河川とされています。
さらにどれにも属さない河川は「普通河川」で河川法の適用外であり法定外公共物となります。
よって普通河川は法律上は「川であって川でない」微妙な扱いです。
その川がどれに属しているかは、河川敷などに立てられている河川名の看板に書かれています。
日本最長の河川は東北地方を流れる信濃川(367km:一級河川)となっています。
和歌山県には日本最長の二級河川である日高川(127km:全国42位)も流れています。
法律は時々不思議なものを生むという事を改めて感じさせてくれます。
粉白川との合流点に起点を示す杭がありました。
ただの水路の様な雰囲気ですが、法律上はれっきとした河川です。
ぶつぶつ川の源流。
水が絶え間なく湧き出していました。
粉白川に架かる橋から。
右奥がぶつぶつ川です。
反対側。
すぐ海となっています。
行き方:
那智勝浦町市街地から国道42号線を南下し、JR紀勢本線 下里駅の南にある太田川渡り、トンネルを抜けた先にバス停がある広くなった所があります。
そこから踏切を渡り、粉白川を渡る橋のたもとから少し入った所にあります。
看板が立っています。