
【鉄道】名電築港駅(ダイヤモンドクロス)[愛知県 名古屋市]
《訪問年:2018年》
愛知県 名古屋市にある名古屋鉄道(名鉄)と名古屋臨海鉄道(名臨鉄)の貨物駅です。
駅となっていますが、臨時扱いで駅舎やホームはありません。
東名古屋港駅を発着する甲種輸送の経由駅として使用されています。
構内に名鉄線と名臨鉄線が直角に交差するダイヤモンドクロスがあります。
日本に現存するダイヤモンドクロスの中で、普通鉄道同士がクロスするのはこの名電築港駅のみとなっています。
ダイヤモンドクロスとは線路が直角やX字状に平面交差する構造の箇所を言います。
かつては日本にもたくさんありましたが、路面電車の廃止や移設・路線分断などで姿を消していきました。
現存するダイヤモンドクロス
普通鉄道 - 普通鉄道
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普通鉄道 - 路面電車
・とさでん交通 御免線・伊野線 - とさでん交通 桟橋線・駅前線 【はりやま橋停留所】
かつては埋立地である七号地・八号地・九号地への側線が全て名電築港駅の構内扱いで、各地に進出した企業への専用線が接続され名鉄線経由で貨物輸送が行われていました。
戦後、名鉄線の輸送量が限界を迎えつつあったため、新たに名古屋臨海鉄道の設立と国鉄線との連絡用に東港線が建設されました。
東港線が開業後は名鉄線内発着の貨物のみの取扱いとなり、さらに現在はトラック輸送に切り替わったため運行頻度はかなり少なくなっています。
1984年(昭和59年)に貨物営業が廃止となり定期貨物列車の運行はありませんが、現在も名臨鉄線を介して名鉄線とJR線が繋がっています。
甲種輸送や車両解体などの中継駅として現在も重要な駅となっています。

全景。
県道55線の歩道からです。

名鉄電車が通過する様子です。




ダイヤモンドクロスなので、通過音が通常のポイントとは違います。

ダイヤモンドクロスをアップで。
ほぼ直角で交わっています。

名臨鉄 東築線側の築港駅奥です。
以前は左にある東レ名古屋事業所に専用線が敷かれていましたが、現在は撤去されています。
手前左に伸びている名鉄 築港線との引込線へのスイッチバックに使用されています。

名臨鉄側に定期列車は無く、豊川にある日本車輛製造からの名鉄車両・資材の搬入や輸出車両の運搬(名鉄 築港線は東名古屋駅の先に名古屋港に面した貨物線があります)に使われています。


県道の踏切に警報機はありますが遮断桿はありません。

奥にダイヤモンドクロスの予備レールが積まれています。
1994年製で使用感があるので定期的に入れ替えて補修している様です。

なかなか複雑な締結装置が使用されています。

車輪のフランジ(レール内側に飛び出している突起部分)がどの方向からでも通過出来る様に交差部は全ての方向に隙間があります。
そのため低速でしか通過出来ず速度規制(30km/h)がされています。


台車が通過する様子。

普通鉄道同士のダイヤモンドクロスは日本唯一で、見る機会が普段無いので不思議な感じです。

名鉄 築港線の営業列車の終点である東名古屋港駅に入駅する列車。

通勤路線という事もあり、たくさんの乗客が降車していました。




訪れた時は5000系4両でしたが、現在は9100系2両で運行されています。
朝夕しか運転されない支線ですが、最新型の車両が使用されています。
方向幕は種別のみの表示で、行先は車内に札が掲げられています(現在も札となっています)


電化区間はここまです。

交差する県道225号線には警報機のみ設置されています。
この先は非電化で名古屋港の大江ふ頭まで線路が伸びています。
輸出入される鉄道車両の回送に使用されています。

左方面が名臨鉄 東築線への引込線です。

カーブの先で東築線と接続されています。
正面の空き地で廃車となった名鉄車両が重機で解体されます。
新造された名鉄車両は築港線から搬入され、築港線を通って廃車解体となります。



大江方面へ向かう列車。



朝夕しか運行されておらず、なかなか見る機会がありませんが日本でココだけなので一見の価値はあると思います。
行き方:
名古屋市内から国道22号線・247号線を南下し、国道23号線(バイパス)と交差した先にある名鉄大江駅付近で県道55線を右折します。
すぐに名鉄築港線が並走します。東名古屋港駅の手前で名古屋臨海鉄道 東築線の踏切があります。
2路線が交差する部分が名電築港駅です。