
《訪問年:2021年》
「こだくみ」と読みます。
小匠ダムと呼ばれていますが、正式には「小匠防災堰堤」です。
防災を目的とした重力式コンクリートダムで、1958年度(昭和33年度)に完成しました。
諸元は堤高35.9m、堤長137m、総貯水量7490千㎥となっています。
常用洪水吐ローラーゲート2門、非常用洪水吐ローラーゲート2門、洪水吐の上部に自由越流式ゲート2門、取水用スルースゲート1門、道路用スルースゲート1門と規模の割には多くのゲートが備え付けられています。
普段は貯水池に水を溜めない流水型防災ダムですが、洪水の恐れが出た場合にゲートを閉めて貯水し、下流の洪水被害を軽減します。
通常時は開放された常用洪水吐から放流されています。
このダムの最大の特徴は、堤体を道路が貫通し穴が空いている構造です。
洪水時は放流口と同様にゲートで閉鎖される構造になっています。
現在はダム左岸に迂回路が完成したため道路用ゲートが常時「閉」となっていますが、以前は生活道として利用されていました。
「穴あきダム」や「ギロチンゲート」としてダムマニアの間では結構有名なダムです。

堤体全景。

常用洪水吐。
2門あるとはいえ、川幅の割には径が小さい様な気がします。

非常洪水吐。
ゲートが少し開いています。
上段は自由越流式となっています。


堤体を貫いている道路とトンネル。
ダムに穴があいている不思議な光景です。


トンネル上部に掲げられている名称板。

トンネル内部。
残念ながら現在はゲートが常時「閉」となっており、通り抜けが出来ません。

ゲートを開けようとする友人のY田さん(笑)

ゲートから見た下流側入り口。
10数mほどありそうです。


バイクを入れて記念撮影。


迂回路から。


上流側の堤体。
真下に道路用ゲート「ギロチン」が見えます。

流水型ダムのため水は溜まっていません。


左手の道が迂回路。
ダム湖沿いに行くとダム直下に行けます。


上流側からは各ゲートを見る事が出来ます。
非常用洪水吐はゲートと自由越流が共用となっている変わった構造です。
ゲート全開でも吐ききれない水が上段から越えていく様に流れます。

「ギロチン」ゲート。
板の向こうにトンネル坑があり、以前は行き来できていました。


左側には小さな灌漑用の取水ゲートがあります。

表も裏も両方楽しめる面白いダムでした。
行き方:
国道42号線市尾交差点で県道235号線に入り、太田地区で県道45号線と合流しそのまま西進します。
出合橋で県道234号線に入ります。小匠地区の入り口付近にある諏訪神社前から林道に入ります。
2kmほど進んだ先に小匠ダムがあります。ダムの手前60m付近に新たに設けられた迂回路との分岐があります。