
《訪問年:2016・2024年》
テルハとはI形鋼の梁に電気ホイスト又は電気チェーンブロックをつり下げたクレーンの一つです。
構造が単純で設置費用が安く取扱いが簡単な事から、工場や倉庫で機械や資材の運搬用によく見られるクレーンです
多いのはレールが直線形で前後左右のみに動かすものですが、このテルファークレーンは荷を船から貨車へ移す為、ループ形が採用されています。
木材の荷役用に1928年(昭和3年)国鉄清水港線の清水港駅に設置されました。
それまではベルトコンベヤで一日かけて1車両に積み込んでいた木材をわずか48分で積み込むことができ、費用も3分の1となりました。
当時、日本には神戸と名古屋にしか設置されていない最新鋭のクレーンでした。
木材や石炭の荷役に使われましたが、トラック輸送への切替えなど時代の変化に伴い、1971年(昭和46年)に使用停止となり役目を終えました。
神戸と名古屋のクレーンは撤去されてしまいましたが、このクレーンは残されたままとなっていました。
日本の近代化に貢献した遺構として、1998年(平成10年)に補修が行われその後、登録有形文化財や機械遺産などに認定されました。
現在、清水港駅のあった周辺はエスパルスドリームプラザという商業施設やヨットハーバーなどとして整備され、当時の面影を残すものはこのクレーンだけとなってしまいました。
しかし、街の発展に寄与したシンボルとして整備され静かに佇んでいます。
鉄道施設ではテルハは珍しい物では無く、かつて大規模駅にはホームを跨ぐように設置され手荷物の運搬などで活躍していました。
こちらも時代の変化で撤去されてしまい、現在日本では見る事が出来なくなりました。

側面から。
レールがコの字に造られています。


外側の「I鋼」をレールとして荷を吊ったクレーンが走行していました。



岸に着けた船に木材を降ろして積み込みを行っていました。



昔の写真と説明板が設置されています。




クレーン部分です。

昔はクレーンの横に籠が取り付けられており、人が乗り込んで操作していたそうです。

全景。
商業施設の2階に上がると真横から見る事が出来ます。







遊覧船の発着場になっています。

たくさんのヨットが係留されています。


商業施設前にあるので、かなり不似合いな構造物です。

清水といえば「ちびまる子ちゃん」
商業施設内に「ちびまる子ちゃんランド」というのがあります。

ちょっとした遊園地も併設されており子供が遊べる施設でもあります。
行き方:
JR東海道線 清水駅・静岡鉄道 新清水駅より国道149号線を少し南へ行った所にあります。
エスパルスドリームプラザの観覧車が目印となります。
駐車場はエスパルスドリームプラザかマリンターミナルの駐車場となります。