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【鉄道】三岐鉄道北勢線 西桑名第2号踏切道[三重県 桑名市]

【鉄道】三岐鉄道北勢線 西桑名第2号踏切道[三重県 桑名市

《訪問年:2019年》

三重県 桑名市にある三岐鉄道線の踏切道です。

日本で唯一の3つの異なるレール幅が並ぶ踏切道となっています。

 

レール幅は、近鉄名古屋線標準軌(1,435mm)、JR東海関西本線狭軌(1,067mm)、三岐鉄道北勢線特殊狭軌ナローゲージ(762mm)となっています。

ナローゲージは旅客営業をしている路線が日本に3箇所しかない珍しい鉄道です(三岐鉄道四日市あすなろう鉄道黒部峡谷鉄道

 

3つを跨ぐ1本の踏切道となっていますが、それぞれ会社毎に踏切名が違います。

近鉄線は「益生第4号踏切道」、JR線は「桑名駅構内踏切」、三岐線は「西桑名第2号踏切道」です。

また、遮断機については近鉄線は単独、JR線と三岐線は供用となっています。

近鉄線とJR線の間には狭いですが、待避スペースがあります。

 

見渡す様に眺めるのであれば、踏切道から南へ100mほどの所にある「三崎跨線橋」がおススメです。

3つの路線を跨いでいるため、全ての列車を俯瞰する事が出来ます。

 

列車密度は多い順に近鉄線・JR線・三岐線となっており、どちらかが閉まっている事が多いです。

普通から優等列車・貨物列車まで多種多様な列車が行きかっており、見ていて飽きません。

ただ、残念ながら3つの列車が揃う場面には出会えませんでした。

 

三岐鉄道北勢線は元近鉄線(2003年に三岐鉄道へ譲渡)であったため、以前はJR線を近鉄線が挟んでいる形でした。

ナローゲージはかつては軽便鉄道として全国各地に建設されましたが、線路幅が狭くスピードが出せないのと車両の大型化が出来ないため、次第にバスに取って代わられました。

 

数少ない生き残りとなったナローゲージ、伊勢志摩/難波・南紀へ向かう特急や地元の足として走る普通列車を堪能できる面白い踏切道です。

名駅からすぐですので、時間があれば立ち寄ってみるのも良いかもしれません。

 

三岐線側から。

三岐線が木板床、JR線はアスファルト床となっています。

標準軌:1,435mm

日本では新幹線と主に関西私鉄で採用されています。

狭軌:1,067mm

日本で最もポピュラーな軌間です。

ナローゲージ:762mm

標準軌のおおよそ半分の幅しかありません。

近鉄線側から見た踏切道。

近鉄線は木板床となっています。

近鉄線とJR線の間には小さいですが待避所が設けられています。

奥にはJR線・三岐線用の警報機が立っています。

まるで灯篭の様です。

非常ボタンがそれぞれ設けられています。

遮断竿同士の距離は1.5m程。

警報機は近鉄用です。上部のスピーカがそれぞれの方向を向いています。

近鉄特急の主力の一つである21000系「アーバンライナー

現在はリニューアルされ「アーバンライナーplus」となっています。

待避所は線路際の為、通過時は迫力があります。

 

近鉄の桑名駅

名古屋方面は島式ホームとなっています。

JRの桑名駅

近鉄線。

JR線。

三岐線

12200系 新スナックカー

近鉄を代表する特急車両の一つでしたが、2021年に廃車となり型式消滅しました。

急行列車用の5200系。

転換式クロスシートとトイレを装備した長距離向けの車両となっています。

名古屋~新宮・紀伊勝浦を結ぶ特急「南紀

近鉄特急との競合列車「快速 みえ」

三岐線

3社の列車が同時に通過する機会にはあえませんでした。

東海地方有数の工業地帯である四日市があるため貨物列車も走っています。

色々な列車が通過していくので楽しめます。

三崎跨線橋から南を向いて。

三岐線が若干離れていき、この先で2線を跨いで阿下喜方面に向かいます。

近鉄線とJR線を跨いでいきます。

踏切道近くに戻っての遠望です。

運転士さんと一緒に見ると車体の小ささが目立ちます。

架線の高さが4.5m程になります。

車体とパンタグラフが同じ様な大きさです。


行き方:

 近鉄名古屋線およびJR関西本線の桑名駅三岐鉄道線の西桑名駅から南に200m程の所にあります。

 駐車場はありませんので車の場合は近隣のコインパーキングにとめます。